kouza 2kab

根性。
アイツは根性があるヤツ。
こういう言葉を私達は使うが、この根性という言葉は・・・・植物の根の性質のことである。
植物栽培、ラン栽培を行うとき、その植物の根性を知らないと作れない。
ランには地生ラン、着生ラン、腐生ランがあるが、ランの根は全て「菌根」という根性が、
菌根のことが栽培からほとんど削除されてきた。
そういう栽培書を何冊読んでも・・・ランは上手に作れない。
つまり、菌根のことが書かれていない本というのは「根性なし」の本なのである。

植物の根の進化は多様である。

根の使命は身体を支えること。
水、養分を吸うこと。
この二つが最も大きなものである。

水分、養分を貯蔵すること。
繁殖すること。
空気を吸収すること。
微生物を飼育すること。
岩石を溶解すること。
・・・・・。

根に課せられた任務は重く多い。
だから植物栽培は・・・根作りと葉作りである。
根強い。
根が強くなければ植物は健全な生育はしない。
根強い人気!
長く生きられる。
SUGOI-ne・・・・根強い人気!
根張りが素晴らしいからである。


植物が水の中から陸上に上がったときから、水の調達に苦労した。
今日の植物に見られる根は、この苦労の果てに得たものである。
根性があったから獲得したものである。

最も根性のある根は何か????
それは着生ランの根である!
根性ある根を持っているからこそ・・・樹に上で生きることが出来るということであろう。
菌根であることに加えて、樹の上で生きる為のものを完璧に具備している。
特に「ペクチン」。


ペクチンを知らないと・・・ランを上手に作れない。
着生ラン栽培に決めては「ペクチン」である。
ところが、このペクチンについて記された本はない。
ペクチンを削除しては着生ランを説明できないのであるが・・・・。



普通の植物の根を着生ランと同じような条件に曝せばどうなるか?????
ダイコン、ホウレンソウ、パンジ・・・・
数十分で枯れる・・・・。
乾燥と紫外線に曝されるれば、普通の植物の根は生きることは出来ない。
根の細胞水の蒸発を防ぐことが出来ない。
強い紫外線を防ぐことが出来ない。
つまり地中の根は・・・・数億年前・・・陸上に上がったときの問題点を解決していないのである。
土壌が乾燥から、紫外線から守っている。
つまり、よほど極端な乾燥でない限り、土中の根は乾燥で死ぬことはない。
ところが、鉢では簡単に・・・乾燥の限界を越えて・・・潅水しなければ・・・簡単に枯れる。
砂漠の不毛の乾燥が鉢に再現される。
普通の植物が生きることが出来ない乾燥を、着生ランの水ゴケ栽培で普通に行われて来た。
それが着生ラン栽培の常識とまでなっている。
なぜ、ここまで乾燥させても生きていられるかということである。
その理由はペクチンの働きである。

着生ランが他の植物が生きることの出来ない樹の上で生きられるのは、
ラン菌の力を借りるというウラワザの他に、
乾燥と紫外線の二つを同時に防ぐペクチンを具備することによって可能になったのである。
樹の上に枯れ落ち葉があり、貧しいけれども炭素循環があるが、
光が充分あるところは、逆に風雨が強い所でもある。
着生ランは常に強風、暴風、豪雨に遭遇することを想定しなければならない。
しっかりと・・・根は樹皮に密着、接着していなければならない。
ペクチンは強力な接着剤である。
フィルムでありながら接着剤でも有り・・・・更に水を通すという・・・・秘技を持つ。
ペクチンの特性を理解すれば、ランの潅水は短時間にマスターできる。

光合成を行なう上で、細胞が生きる上で絶対に必要なものが水。
ペクチンを具備したことによって、細胞からの蒸散を防ぐことが出来るようになった。
次に必要なものは備蓄・・・水の貯蔵庫である。
これも具備した。
それでも未だ不安が残る!
マサカという想定外の問題である。
樹の上で生きる全てを備えても・・・・着生ランは「菌根」を捨てなかった!
ラン菌との共生を捨てなかった!
伊達や酔狂で捨てなかったわけではない。
こういうランを山堀りして、鉢に植えるとき、ラン菌にいない用土で植えてきた。
ラン菌との共生を強引に捨てることを強要したラン栽培。
これがこれまでのラン界の姿であり、栽培法である。
こういうのを愛好というのだろうか?????
それでもランは黙して耐えてきた。

ペクチン。
別な項目で詳しく説明しているのでご参照ください。





着生ランの根性

    打たれ強い・・・逆境に耐える

      着生ラン(植物)は森の敗者植物である。
      生育スピードの遅い植物は光争奪戦で勝ち目はない。
      樹の上に逃避した植物である。
      この場所にも僅かな枯れ葉、植物死骸による炭素循環が構築されている。
      つまり着生ラン(植物)であっても、どの樹でも生存出来るわけではない!
      ランのプラントハンター名人にはウラワザがある。
      ランが着生している樹か、着生していないかを・・・見分けるウラワザである。
      樹の根元を観察する!
      羊歯植物が生えているか、いないか・・・。
      羊歯が生えていれば・・・・その樹を観察する。
      そういう樹には着生ランが生えている。
      もっとも下等な植物である羊歯。
      最も進化した植物であるラン科植物。
      この二つの植物が自生できる条件には・・・・一つの共通点があるのである。
      羊歯、コケは・・・・胞子。
      ラン科植物の種子は・・・・羊歯の胞子をパクッタもの。
      胞子とランの種子が発芽出来る条件には共通点があるのである。
      コケ、羊歯・・・・・・・ラン科植物。
      始発駅と終着駅である。

      
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